梨泰院クラス| 感想・評価

どうもクロロです。
Netflix独占配信『梨泰院クラス』の感想です。

ドラマをほとんど見ない自分が今作を見るキッカケとなったのは、2022年10月29日のソウル梨泰院雑踏事故だった。

ソウル特別市の繁華街『梨泰院』がどんな場所なのかは知る由もなかったのだが、今回の事故は梨泰院が『梨泰院クラス』のロケ地だったことも影響しているようだ。
つまり、ロケ地見たさに人が死ぬほどのファンが多く押し掛けたという意味で、どんなドラマなんだろうと見ずにはいられない状態となった。

オープニングは、サイケデリックな音楽と映像が飛び交う幻想的なものだった。

実際にドラマを見てみると、中卒の若者が居酒屋チェーンで国内トップを目指すという高揚を感じずにはいられないストーリーとなっていた。

「中卒の若者が居酒屋チェーンで国内トップ?何をバカなことを」

一昔前であれば、こんな言葉が出てきそうなものだが、現在ではそれが十分可能だったりする。

その役割を担ったのがチョ・イソというパワーブロガーの少女であり、主人公の居酒屋は彼女の力を借りて大きくなっていく。

繰り返すが、現在は個人が大企業を食える時代である。
広告はテレビCMではなく、個人ブロガーや各種SNSにおけるインフルエンサー広告の方が費用対効果は高い。

映像メディアにおいても民放よりも個人ユーチューバーが配信するYou Tubeを見ている時間の方が長い。

そのような現代であるからこそ「中卒の若者が居酒屋チェーンで国内トップを目指す」という設定においては自然に受け入れられた。

何より24歳の時からパチンコ業界で勤めていた自分が、2014年に始めたブログが大ヒットして、41歳の時に独立起業。
現在では社員3人で毎月7000万を稼いでいる状況なので、そのような一攫千金を身をもって実体験している自分からすると、簡単ではないが物語としては現実的にありえる話と思った。

▽作中にパワーブロガーとして登場し会社の為に奔走するチョ・イソ(キム・ダミ)

手先が不器用かつ手際が悪いゆえに料理がド下手な自分が居酒屋を開こうとは思わないが、友達で居酒屋やバーを開きたいという奴はけっこういた。

その為に、バーで修行したり、佐川急便で開業資金を稼いだりするという話もよく聞いた。
それが女なら「おしゃれなカフェを開きたい」という話も至るところで耳に入る。

ただし、現実はそう甘くない。

以下の数字が飲食店における設立後の閉店確率である。

設立1年=40%
設立5年=15%
設立10年=6%
設立20年=0.3%
設立30年=0.02%

自分が携わっているビジネスはネットビジネスというジャンルに分類されるが、飲食をやろうとは絶対思わない。

ホリエモンが『儲かるビジネス4原則』を数年前に謳っていたが、飲食はそのどれにも当てはまらない。

儲かるビジネス4原則の1:小資本で始められる
儲かるビジネス4原則の2:在庫をもたないでできる
儲かるビジネス4原則の3:利益率が高い
儲かるビジネス4原則の4:毎月の定期収入が見込める

辛うじて「美味しかったら4だけに当てはまる」といった程度である。

作中では、居酒屋で団結して働く様子や、懇親会等で和気あいあいと楽しむ様子が度々見られ、とても楽しそう。
こういった光景には若者は憧れると思うのだが、実際はこうはいかない。

ただ、実際問題の話はどうでもよく、そのような演出自体は視聴者にとって魅力的なものだったと思う。

なお、物語の半分はビジネスによる復讐劇。
そして、もう半分は恋愛要素となっているのだが、その役割を担っているのがオ・スアである。

▽オ・スア(クォン・ナラ)

個人的にこの娘がかなりツボにハマっており、終始可愛くて仕方なかった。

ちなみに、日本語吹き替え版で見ていたのだが、その吹き替えの声がめちゃくちゃ可愛かったのが要因だったらしく、字幕版で生の声を聞いたら可愛さがかなり半減してしまったw

ここから先はネタバレとなるが、最終的に主人公はオ・スアではなくチョ・イソを愛することによって幕を閉じるが、自分としては現実ではそれはないと思っている。

作中のチョ・イソの主人公に対する猛アタックなど、そういうことをされればされるほど、男は逃げる(またはキープする)傾向にある。
逆に、オ・スアのように上から目線で「あなたには興味ありません」という雰囲気の女の方に惹かれるものなのだ。

しかしながら、最終的にはオ・スアではなくチョ・イソと結ばれるということは、こちらのオープニングに登場する順番で察していた。

梨泰院クラス

梨泰院クラス

梨泰院クラス

主人公が1番目。
チョ・イソは2番目。
オ・スアは4番目だったので、そうなるとまあそうなるのかなと。

作品名 梨泰院クラス
娯楽性
斬新性
役者
映像
音楽
総合点 66 点 (点数配分)

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